2013年3月16日平成24年度ヒューストン日本語補習校卒園・卒業式祝辞在ヒューストン日本国総領事館を代表して一言お祝いの言葉を申し上げます。 卒園生、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。補習校での生活は、毎週一回でありましたが、暑い日も、寒い日も、楽しい行事に心弾む日も、いやな出来事に登校する足取りが重かった日もあったと思います。どんな時でも皆さんは一生懸命に,学校に来て、勉強や運動に励み、ここに卒業式を迎えることとなりました。それは皆さんの頑張りの証です。ぜひ誇りに思ってください。そして、それと同時に、毎日暖かい目で見守ってくれたご両親、そしてひたすらに皆さんの成長を願って教え導いてくださった校長先生はじめ諸先生方のおかげがあることも決して忘れないでください。 幼稚園部を卒園する皆さん。初めての補習校生活はどうでしたか。この1年間、先生やクラスの友達と楽しく過ごしたことと思います。皆さんは、今度は小学部に進みます。これからも元気いっぱいで、明るくがんばってください。 小学部を卒業する皆さん。皆さんは小学部を、アメリカに住む日本人として、言葉、習慣などが異なる世界で過ごしてきました。この体験は、日本ではなかなかできない貴重なものです。そのことを忘れずに、引き続き、今度は中学部で勉強に一層励んでほしいと思います。中学部では、自分で自分を育てるために何事にも、真正面から、一生懸命取り組んでください。学校などで勉強するときは一生懸命勉強する。遊びの場にいるときは一生懸命遊ぶ。友たちと仲良くするときは一生懸命仲良くする。時には親や先生の言うことを聞きたくないこともあるでしょう。しかし、どんな場合でも、ぴんと背筋を伸ばし、真正面から一生懸命立ち向かってください。 中学部を卒業する皆さん。中学部の3年間はまさに「光陰矢のごとし」だったのではないでしょうか。楽しく輝いているとき、時間が過ぎ去るのは実に早いものです。皆さんは今、さまざまな国の人々が活躍するここヒューストンで生活しています。この国際社会という舞台で異なる国や民族の人々と付き合い、仲良くなり、更には彼らの尊敬を勝ち得ていくにはどうしたらよいでしょうか。そのためには、若い今、一生懸命勉強すること,そしてたくさんの友人と深い友情を育んでいくことが重要です。勉強により知識を身につけるだけでなく,ものの見方・考え方を鍛え、自分に挑戦してください。自分に勝つという経験が積み重なればやがては自信につながります。また、たくさんの友人をつくってください。相手のことを大切に思いやり、自分の考えや気持ちについても相手にしっかりと伝えて、すばらしい人間関係を構築していくことが、自分にとってかけがえのない財産となっていきます。皆さんには、人生の中でも最も輝かしい時期であるこれからの貴重な時間を最大限に活用して、毎日を有意義に過ごしてほしいと思います。 最後に、ご臨席の保護者の皆さまには心よりお祝いを申し上げますとともに、校長先生ならびに諸先生方のご功労に対し,改めて敬意を表したいと存じます。新しい世界への扉を開き、勇気を持って羽ばたいていく皆さんの未来に幸多かれと願い、挨拶とさせていただきます。 (了) |
|||